生き物の知識を増やす

生物が好きです。

「モ」から始まる生き物

「モ」


f:id:Okiami:20190613173249j:plain

f:id:Okiami:20190613173225j:plain

モクズガニ

イワガニ科のカニ。雄個体の中には非常に大きな体を持つものがいる(写真1枚目)。これは偶然ではなく、もともと雄には二形があるからである。また、産卵をおこなうために海に降っているのを見かける。1枚目の写真は川の中流域で撮影したが、2枚目の写真は海岸の砂浜で撮影した。浸透圧調節能力が非常に高い。

食用となるが、モクズガニはウェステルマン肺吸虫の第2中間宿主となっているので生食は危険である。一昔前は川遊びをする子供たちがモクズガニを採取すると、それを買い取ってくれる商人がいたらしい。

「メ」から始まる生き物

「メ」


f:id:Okiami:20190613111117j:plain

メジナ

グレとも呼ばれる。写真の個体のように体表に白色斑が出ているときがある。この模様がカサゴやソイ等の根魚によく似ている気がする。皮に旨味があり、寒グレを炙ったものは焼肉のような味がした。下部に映っている赤い生き物はヒラスカシガイである。


f:id:Okiami:20190613112924j:plain

f:id:Okiami:20190613112945j:plain

メリベウミウシ(sp.)

分類学的な検討が待たれるグループ。体は柔らかい。口部が大きな袋状となり、甲殻類などを捕食する。大型のウミウシ。ゆらゆらと泳ぐ姿も観察できる。背側の突起はワカメに似ている。

f:id:Okiami:20190613113736j:plain

ワカメの写真↑

「ム」から始まる生き物

「ム」


f:id:Okiami:20190613202823j:plain

ムカデノリ(sp.)

同定は定かではない。ムカデノリ科の紅藻。形体の変異が大きい。


f:id:Okiami:20190612122554j:plain

f:id:Okiami:20190612122605j:plain

ムサシアブミ

サトイモ科の植物。海岸付近の林で点在していた。仏炎苞の形が鐙(あぶみ)に似る。

仏炎苞とはサトイモ科の植物に見られる特徴的な苞のこと。肉穂花序を包んでいる。このような構造には、入ってきた虫(受粉者)を出来るだけ長く内部に留め、受粉の成功確率を高める役割があると考えられている。


f:id:Okiami:20190613112011j:plain

ムツ

ムツ科の魚。皮を軽く炙っていただいた。美味しい。


f:id:Okiami:20190612122642j:plain

ムラサキウニ

紫色のウニ。生殖腺が食用となる。多くの地域で大繁殖し、"磯焼け"の原因となっているウニ。大量に写っている写真も後々載せようと思う。大量に発生すると餌が足らずウニは痩せた状態になるため漁業資源としての価値は非常に低くなる。そのため駆除対象にしている地域もある。しかし一般人が採集するのは漁業規定に引っ掛かる恐れもあるので、採るなら自治体に問い合わせて確認しよう。


f:id:Okiami:20190612122757j:plain

ムラサキグミモドキ

磯で転石を裏返せば見つかる小型のナマコ。樹手目というグループに含まれ、触手が樹状となっている。写真のものは触手を仕舞い込んでいる。


f:id:Okiami:20190612122855j:plain

ムラサキクルマナマコ

転石を裏返せば見つかる。あまりに多いとギョッとする。体は柔らかい。ナマコは骨格として骨片と呼ばれるものを皮膚の中に持つ。骨片の形は種によって異なるので分類形質として扱われる。ムラサキクルマナマコの骨片は名前の通り"車輪"のような形をしている。


f:id:Okiami:20190612122925j:plain

ムラソイ

メバル科の根魚。穴釣りで釣れた。

「ミ」から始まる生き物

「ミ」


f:id:Okiami:20190612000256j:plain

ミカンヒラタマルハキバガ

幼虫はミカン類の葉を食害する。上側に曲がった下唇鬚が牙のように見える。写真は是非とも取り直すべきである。


f:id:Okiami:20190611235110j:plain

f:id:Okiami:20190611235218j:plain

ミサキヒモムシ

紐形動物。暗紫色や茶色に見える。ヒモムシのなかでは同定しやすい種。磯で転石を裏返せば見つかる。ヒモムシは動き方が独特である。


f:id:Okiami:20190612001038j:plain

ミズクラゲ

生殖腺が4つあり、輪に見える。見つけると触りがちだが刺胞毒はある。


f:id:Okiami:20190612001955j:plain

ミツデソゾ

フジマツモ科の紅藻。紅藻と言えど緑色を呈する。


f:id:Okiami:20190612004653j:plain

ミドリイソギンチャク

疣が緑色なのでこの名前がある。非常に綺麗な触手である。


f:id:Okiami:20190612005416j:plain

ミナミトゲヘリカメムシ

南方種なのでこの名前がある。触角の途中に淡色の部分がある。


f:id:Okiami:20190612005437j:plain

f:id:Okiami:20190612010038j:plain

ミミイカ

ダンゴイカ科の小型のイカヒレが耳のような丸い形をしている。小さなエギ(スッテ等)で底をゆっくり探ると釣れる。そういえばいつも同じ場所(砂地)で釣れるので、釣りやすい。食べたことはない。


f:id:Okiami:20190612011241j:plain

ミリン

ミリン科の紅藻。この個体は淡黄色であった。藻体は肉質。しっかり塩抜きしないと、乾燥後に塩が析出して白っぽくなる。なぜミリンと言うのだろうか。味醂にしか聞こえない。


f:id:Okiami:20190612010105j:plain

ミル

深所性の緑藻。シフォナキサンチンという色素を持つ。深緑色をしている。漢字では海松と書く。海松紋様といって、お皿などにも描かれるくらい古くから認識されてきた海藻である。円柱状の藻体が二叉を繰り返し扇形に広がる。概ね規則正しく分岐するが、そうでないものもある。食べられるらしい。

「マ」から始まる生き物

「マ」


f:id:Okiami:20190606143017j:plain

f:id:Okiami:20190606143052j:plain

マアジ

大衆魚のひとつ。回遊があれば沢山釣れる。昼はサビキ釣り、夜はアジングで手軽に狙える。回遊が無くとも、幼魚なら湾内の岸壁付近に留まっていることもある。ただしそういう場所ではネンブツダイ等が多くなるので思うように釣れない。大きなものは基本的に沖釣りで狙う。

f:id:Okiami:20190606143308j:plain

アジングで釣れた小アジ。多く釣れたら南蛮漬けにしがち。アジ科の魚は稜鱗があるので調理するときに取り除く。


f:id:Okiami:20190606143357j:plain

f:id:Okiami:20190606143413j:plain

マアナゴ

背側に白色の斑点が並ぶのが特徴。クロアナゴとは正確に判別しよう。ぶっこみ世釣りで簡単に釣れる。置き竿していると当たりも無くいつの間にか釣れているときがある。外灯はあったほうが周りが見えて安全だが、無くても釣るには問題ない気がする。陸に上げるとローリングしはじめるので仕掛けが絡まらないように注意する。身はフワフワで旨い。ウナギ目の魚なので血液には血清毒がある。加熱調理にするのが望ましい。


f:id:Okiami:20190606143459j:plain

マゴチ

尾びれがおしゃれである。横から見ると本当に平べったい。80cm程にまで大きくなるらしい。身は上品。


f:id:Okiami:20190606143740j:plain

f:id:Okiami:20190606143759j:plain

マサバ

大衆魚のひとつ。ゴマサバと似ている。マサバは第一背鰭の棘条数が9本前後なのに対し、ゴマサバは11本前後である。どんな料理にしても旨い。傷みやすいので血抜きはしっかりしておこう。2枚目の写真下部に写っているのはムツ。両種とも眼の大きい魚である。


f:id:Okiami:20190606143923j:plain

マダコ

磯場に行けばよく見かける。唾液に毒があるので掴むときは咬まれないように注意する。個人的にタコやイカは同定が難しい生き物だと思う。エギで釣れる。規制が設けられている場合があるのでよく確認しておこう。


f:id:Okiami:20190606143946j:plain

ドガガンボ

同定は確かではない。翅には窓のように透明になっている部分がある。ガガンボを見た人が「大きな蚊だ」と慌てていたが、なぜ別種であるとは思わないのだろう。


f:id:Okiami:20190606144019j:plain

f:id:Okiami:20190606144050j:plain

f:id:Okiami:20190606144143j:plain

マナマコ

マナマコはマナマコ(青、黒)とアカナマコ(赤)の2種に分けられるらしいが、一応まとめて紹介する。食用になる。内臓は「このわた」という珍味になる。内臓だけを抜いて海に戻すとまた内臓は再生するという。採集するときは漁期や漁業権などに注意。キュビエ氏官を出さない。大きく成長したものは固く食べにくい。釣りをしていたら引っ掛かってくることがある。ナマコ類は一般的に夏眠を行う。


f:id:Okiami:20190606144522j:plain

マヒトデ

産卵期の膨れたものを採取し、茹でて食べてみた。サポニンを含むので必ず加熱調理する。苦味・エグ味の強い個体とそうでない個体があった。食べた2時間後くらいに吐き気が酷くなった。例えるなら車酔いに似たどうしようもない気分であった。食べるなら注意しよう。

f:id:Okiami:20190610175344j:plain

胃を反転させる。


f:id:Okiami:20190606144711j:plain

マルカメムシ

飛んできていつのまにか服についていて酷い臭いを発している。緻密な模様がある。


f:id:Okiami:20190606144744j:plain

マンジュウボヤ

柔らかいホヤ。ゼリーっぽい。磯にある岩の裏側から垂れるように固着している。


「ホ」から始まる生き物

「ホ」


f:id:Okiami:20190606142754j:plain

f:id:Okiami:20190610150304j:plain

ボウアオノリ

アオサ科の緑藻。管状になっている。基部から数本出る。


f:id:Okiami:20190610181838j:plain

ホウノオ

「鳳の尾」の意味。鮮やかで細かに枝分かれする。藻体は柔らかく、真水につけると直ぐに溶け始める。押し葉にすると赤いシミを台紙につけるので、綺麗に仕上げるのが難しい。


f:id:Okiami:20190606142524j:plain

ホウボウ

胸鰭が鮮やかである。キス釣りをしていたら釣れた。船釣りが一般的。


f:id:Okiami:20190606142607j:plain

ホシキヌタ

タカラガイ科の貝。磯で見かけた。「星の模様がある砧」という意味だろうか。食べるには割る必要がある。


f:id:Okiami:20190610150755j:plain

ホソクビワタモ

基部から数本立ち上がるように生える。袋状の体を持つ褐藻。ワタモより細い。よく見るのは写真の個体のようなものだが、60cm程までに長く伸び、強く捻れた個体も見たことがある。


f:id:Okiami:20190609113757j:plain

f:id:Okiami:20190609113811j:plain

ホソバナミノハナ

ナミノハナ科の紅藻。先端は軽く巻き込む。マクサなどのテングサ科の有用海藻に似ているので採取するときは注意する。


f:id:Okiami:20190606142634j:plain

ホトケノザ

仏の座。葉の様子が大仏が座っている台部分に似ている。幼少の頃は花の蜜をよく吸った。春の七草に含まれる「仏の座」はオニタビラコのことなので間違えないように。

「ヘ」から始まる生き物

「ヘ」


f:id:Okiami:20190610144353j:plain

ヘラヤハズ

アミジグサ科の褐藻。体はヘラ状。死ぬと硫酸を出し、臭いも酷くなる。持って帰るときは他の海藻と分け、海水とともに持ち帰るのが良い。ジップロックが活躍する。また、成長するにつれて樹状となり見たときの印象が変わる海藻である。上の写真のものは一次葉が生え、そこから二次葉が出てきているところである。押し葉にすると先端部だけが生育時に近い幅で残る。それ以外の部分は乾燥後に細く、黒くなる。

「フ」から始まる生き物


f:id:Okiami:20190606014930j:plain

フウトウカズラ

コショウ科の植物。つる性で、海岸近くに生える。


f:id:Okiami:20190610183950j:plain

フクリンアミジ

アミジグサ科の褐藻。水中では干渉色により青白く見える。押し葉標本は緑がかった。


f:id:Okiami:20190606015128j:plain

フクロノリ

カヤモノリ科の褐藻。袋状となる。よく見かけるのは握り拳ほどのサイズだが、よく育つ場所では直径50cm程の円盤状になっているのを見たことがある。老成すると表面に不規則な穴があく。ネバリモに似る。


f:id:Okiami:20190606015230j:plain

フタイロカミキリモドキ

おそらく雌個体。


f:id:Okiami:20190606015538j:plain

フタエラフサゴカイ

同定は定かではない。2つの鰓が見える。磯で棲管をつくり棲んでいる。


f:id:Okiami:20190606015302j:plain

f:id:Okiami:20190610183609j:plain

フダラク

斑入り模様となるムカデノリ科の紅藻。「斑だらけ」が語源らしい。色彩や形に変化が大きい。


f:id:Okiami:20190613003839j:plain

f:id:Okiami:20190613004650j:plain

ブリ

ブリは出世魚なのでブリと呼べるサイズではないが、一応和名通り紹介する。アジ科の魚。大きくて110cmくらい。もっと大きくなるのかもしれないが、聞いたことがない。ヒラマサよりも顔が長く感じる。写真の1枚目はハマチ、2枚目はツバス等と呼ぶ。

「ヒ」から始まる生き物

「ヒ」


f:id:Okiami:20190606013731j:plain

f:id:Okiami:20190606013749j:plain

ヒザラガイ

磯に行けばよくいる。刺激すると基質にしっかり固着するので採取するときは不意をつくように剥がすと良い。靴で軽くボンッと蹴るようにすると、生体を傷付けず、かつ力を使わず剥がせる。食べるには殻や歯舌を取り、表面の皮みたいな部分を削る必要がある。スライスしたものを醤油とミリンで炒めた。身はコリコリしている。おつまみ程度のもの。歯舌は磁鉄鋼で覆われているので磁石にくっつく。


f:id:Okiami:20190610183221j:plain

ヒトエグサ

ヒトエグサ科の緑藻。薄い膜状。細胞が1重(ひとえ)なのでその名前がある。


f:id:Okiami:20190606014003j:plain

f:id:Okiami:20190606014020j:plain

ヒメケハダヒザラガイ

ケハダヒザラガイと同様に9対の毛の束が特徴。体の前半に位置する毛の束のほうが小さく、間隔が密になる。


f:id:Okiami:20190606014258j:plain

ヒメヒオウギ

南アフリカ原産のアヤメ科の植物。非常に可愛らしい。


f:id:Okiami:20190606014435j:plain

ヒメマルカツオブシムシ

屋内で見かける。衣類や食料品を食害している。


f:id:Okiami:20190606014530j:plain

ヒモイカリナマコ

泥干潟に点在する糞塊の下を掘り起こすと出てきた。簡単に千切れる。千切れたり、或いは自切したりしても再生する。


f:id:Okiami:20190606014603j:plain

ヒラガラガラ

よくある適当な写真。何をいつ採取したかを記録するためにサッと撮影しておくからである。ガラガラ科の紅藻。石灰質により表面はザラザラしている。

f:id:Okiami:20190610183514j:plain

乾くとくすんだ色になる。


f:id:Okiami:20190606014627j:plain

ビロードモウズイカ

同定は定かではない。日当たりの良いところで生育している。大きく育つと2メートル程になる。外来種。「モウズイカ」とは「"毛"のある"蕊(しべ)"を持つ"花"」という意味らしい。


「ハ」から始まる生き物

「ハ」行に入る。


f:id:Okiami:20190606012604j:plain

ハイイロヒメシャク

ミスジハイイロヒメシャクと区別がつけられなかったので同定は確かではない。


f:id:Okiami:20190605002027j:plain

ハイミル(sp.)

ミル科の緑藻。岩を這うような広がり方をする。分類学的な検討が必要とされるグループであるらしい。


f:id:Okiami:20190529092807j:plain

ハシブトガラス

ほぼシルエットである。下から見上げるように写真を撮ったので分かりにくいがハシボソガラスではなくハシブトガラスであった。鳴き声は濁らない。


f:id:Okiami:20190609112800j:plain

f:id:Okiami:20190609112815j:plain

ハナガサクラゲ

強い刺胞毒を持つ。刺激すると忙しなく泳ぐ姿が観察できた。


f:id:Okiami:20190529092943j:plain

ハナハゼ

堤防の直下に群れで泳いでいるのが見えた。遊泳性のハゼである。鮮やかな青色をしている。


f:id:Okiami:20190529092948j:plain

ハナミョウガ

ショウガ科の植物。


f:id:Okiami:20190529094845j:plain

バフンウニ

同定は定かではない。緑色をしている。小型のものをよく見かける。北海道で有名なバフンウニはおそらく本種ではなくエゾバフンウニという種。


f:id:Okiami:20190605005547j:plain

ハマウド

セリ科の植物。


f:id:Okiami:20190605100356j:plain

ハマオモト

ヒガンバナ科の植物。ヒガンバナと同じアルカロイドを持つ。ハマユウとも呼ばれている。


f:id:Okiami:20190605005745j:plain

ハマダイコン

アブラナ科の植物。根は辛いが食べられるらしい。葉も実も食べられる。


f:id:Okiami:20190605005828j:plain

ハマビワ

クスノキ科の植物。ビワはバラ科の植物なので系統が異なる。ハマビワの新芽は白く、目立つ。


f:id:Okiami:20190605005917j:plain

ハモ

漁港近くの湾内で浮かんでいたのを引っかけて持って帰って来た。おそらく漁師さんが売れないものを捨てたのだろう。状態は比較的良く、捌いて食べた。鋭い歯を持つので注意しよう。小骨が気になるので骨切りは必要。


f:id:Okiami:20190605010009j:plain

ハリセンボン

無毒のフグ。外敵に対しては、逃げずに膨らむことがおおいので簡単に掴めるという。"針"は鱗である。この鱗は、皮下に根を張るようについているので引っこ抜くのは難しい。また、この鱗は若干のしなやかさを持ち合わせているので非常に強靭である。

f:id:Okiami:20190605010041j:plain

捌いてみると良くわかるが、身は少ししかない。汁物に合う。

f:id:Okiami:20190605010231j:plain

中身をくりぬき、皮の部分でフグ提灯的なものを作成した。膨らませた状態で乾燥させるのが重要である。そのため、内部にビニール袋をセットし 、アクアリウム用のエアーポンプで常にビニール袋内に空気を送り続けた(空気はどこからか漏れていたので)。風船を使えばより綺麗に仕上がっただろう。扇風機で風を送ると乾きがはやい。できあがると干物のような臭いがする。乾燥後はニスを3重に塗布した。目は描き入れる。歯はうまく残せなかったので切り落としてある。また、捌いたときにできる背中の大きな切り口は乾燥させる前に細い糸(ミシン糸)で縫っておいた。

f:id:Okiami:20190613200448j:plain

乾燥させるときは鰭をスチロールトレーに貼り付けておくと綺麗になる。


f:id:Okiami:20190605010356j:plain

ハルマンスナモグリ

砂干潟中に埋在している。頭胸甲長に占める頸溝~頭胸甲後端の長さの割合が25%程度であれば本種である。頸溝とは頭胸甲を前後に仕切る溝のこと。他のスナモグリ類よりも眼柄に対する目の幅が大きいので、眼も大きく感じる。背中が赤いのは繁殖期に表れる婚姻色。


f:id:Okiami:20190605010531j:plain

ハルリンドウ

リンドウ科の植物。野池の土手に咲いていた。ちゃんと見たわけではないので違う種かもしれない。

「ノ」から始まる生き物

「ノ」



「ノ」がきた。


「エ」に続き、不在の記事である。


「ヌ」「ネ」の時点でかなり厳しかった。このへんの生物が比較的少ない気がする。そもそも日本語自体、国語辞典の小口を見れば分かるように「ア行」「カ行」「サ行」「タ行」「ハ行」が多く、それ以外の言葉は少ない。これが生物種の名前にも少なからず影響しているに違いない。

また、興味深いことに「ラ行」で始まる言葉はもともと日本にはなかったらしい。「ラ行」の記事を書くときに再び苦労しそうである。


どんな生物種があるのか検討しよう。 「ノコギリ」から名前が始まる生き物は以外と多い。ノコギリクワガタノコギリガザミ、ノコギリザメ、ノコギリエイ、ノコギリモク、ノコギリソウ、ノコギリヤシ、ノコギリダイ、ノコギリカミキリ、ノコギリバケボリ、ノコギリウミヤッコ、ノコギリウツボ等々。いずれもギザギザした部位があるのだろう。

しかし上記したものは普通に生活しているだけならお目にかかれない種が多い。とりあえずノボロギクあたりを探そうと思う。


以上

「ネ」から始まる生き物

「ネ」


f:id:Okiami:20190604232625j:plain

ネザシミル

基質を這うような形をとるので、「根差しミル」の名前がある。藻体は暗い緑色。他のミル類と異なって、体の裏側から仮根糸を出し、基質や藻体の別の箇所と接着している。仮根糸を出すのは本種以外にモツレミルがある。良く似たサキブトミルは仮根糸を出さないので見分けがつく。押し葉標本にする際は、仮根糸があるせいでレイアウトを考えるまでもなく、そのままの形で押し葉にせざるを得ない。

「ヌ」から始まる生き物

「ヌ」


f:id:Okiami:20190609001737j:plain

ヌタウナギ

思わぬ形で「ヌ」から始まる生き物として仲間入りすることになった。夜8時頃にアナゴ釣りをしていたら釣れた。竿先が微かに動いていたが、当たりらしい当たりも無く、ウミケムシだろうと思って引き上げるとコイツであった。捌いて刺身で食べてみると、貝のようなタコのような、身に覚えのある味がした。スルメか?背骨というものが地球上に出現する前の生き物なので、背骨は持っていない。かわりに脊索を持つが、これはコリコリしていてそのまま食べられる。なので、後述の"ヌタ"さえなければ捌く手間は殆んど無い。

f:id:Okiami:20190609001758j:plain

背中に白い線が入る。尾鰭らしきものはあるが、それ以外の鰭などは見当たらない。眼は退化している。

f:id:Okiami:20190609001814j:plain

まあまあ食らい付いてくる。顎は持たないが舌歯がある。口の中に引き込むように力強く噛む。捌くと口を動かす円柱状の筋肉が出てくるが、その部分は甘味が強かった。腹側に開いた口の上には鼻孔が1つだけ開く。魚っぽく泳いだりするが、どう見ても魚ではないsomethingである。

f:id:Okiami:20190609001831j:plain

刺激を与えるとヌタ腺から粘り気のある繊維のようなものを分泌する。これを水に溶かすと吸水してみるみるうちに鼻水のようなものが大量に出来上がる。


f:id:Okiami:20190601205256j:plain

f:id:Okiami:20190601205309j:plain

ヌルデ

よく見かける落葉小高木。ウルシ科だが、被れる人は少ない。ヌルデシロアブラムシによる虫コブの形成が見られることもあるらしいので、見つけたら割ってみようと思う。葉と葉の間にある軸には翼(よく)と呼ばれる部分がある。本種以外にもニシキギや、ハナハマサジ(スターチス)、ユズなどのように翼を持つ植物はいくつかあり、その役割としては同化器官を大きくする、熱を放散しやすくする、折れにくい等が考えられるが、実際のところ何なのだろう。

実は、「ヌ」から始まる生き物の写真を1枚も持っていなかったので、急いで撮りに行った。間に合わせである。

「ニ」から始まる生き物

「ニ」ッチという言葉を知っておくと生物を考えるときに面白い。ニッチ(生態的地位)とは餌・空間・光など、その場にある環境から生物が得られる地位を指す。ニッチに空きがあれば、そこに生物達が先を争って入り込んでくる。生物の進化とも深く関係する。


f:id:Okiami:20190526094347j:plain

ニセクロナマコ

磯に普通にいる種。ホロチュリンを多くもっているので食べられない。刺激すると白いキュビエ氏管を出す。これは直腸などが変化したものであると考えられている。捕食者から逃れるために獲得した武器であると言える。しかし、このキュビエ氏管はすべてのナマコが持っているわけではない。服などに付くと取り除くのが大変である。


f:id:Okiami:20190601200159j:plain

f:id:Okiami:20190601200218j:plain

ニッポンフサゴカイ

磯の転石を裏返せば、棲管をつくってその中にいるのが観察できる。棲管から取り出すと、体がくるくるとねじれてしまう。ゴカイ類の中では体は大きな方だと思う。頭部背面に赤色の鰓が3対あり、螺旋状にねじれている。白く伸びているものは触手で、周囲の有機物をとらえて摂食する。本種の大きな個体をカサゴに与えてみたが、直ぐに吐き出した。そう言えばフタエラフサゴカイを与えたときも食べなかった。フサゴカイ類は魚の餌としてあまり良くないのだろうか。それとも単に大きすぎただけだろうか?

本種の棲管内にはナガウロコムシが共生する。


f:id:Okiami:20190526094443j:plain

ニホンクモヒトデ

中心の円盤部は"盤"と言う。アカクモヒトデ等と同様に、磯の石を裏返せば良くいる種。普通のヒトデの仲間は腕の内部にも内蔵が及んでいるのに対して、クモヒトデ類は見た目の通り腕の内部に内蔵は無い。そのため盤と腕の境界が分かりやすい。


f:id:Okiami:20190526094506j:plain

f:id:Okiami:20190526094938j:plain

ニホンジカ

宮島で撮影した。奈良公園とは異なり、宮島では餌やりが禁止されている。観光地だけでなく鹿は日本全土で個体数を増やしており、原因は人為的なものである。鹿はウシ亜目(反芻亜目)に分類され、ニホンジカも4つの胃を持っている。作物や希少植物などを食害する。

二枚目の写真では多くの鹿が集まっていたが、奈良公園ではもっと多く集まるらしい。"鹿だまり"と呼ばれるものが夏場に見られるらしいので一度見てみたい。

f:id:Okiami:20190526095759j:plain

残酷かもしれないが、これが鹿肉である。彩度が増し、実物より明るく写っている。仕掛け罠で捕れた新鮮なものを、ブロック肉にして貰った。それをスライスし、焼き肉で食べた。身は柔らかく、旨味があって良い。ジビエ特有の臭みは皆無であった。


f:id:Okiami:20190606013655j:plain

ニホンヒキガエル

フラッシュを炊いて撮影したので本来の体色より黄色っぽく写っている。アズマヒキガエルより鼓膜は小さい。後頭部の耳腺からはブフォテニンというアルカロイドを含む毒液を分泌する。